豆知識・雑学

アルミ缶とスチール缶の使い分けの違いって?

将軍
将軍
こんにちは!将軍です!

自動販売機やスーパーなどで購入する缶飲料の缶には『アルミ缶』と『スチール缶』の2種類があります。2つの種類があるのは知っていますが、それがどんな理由で使い分けがされているかご存知でしょうか。

ワン太郎
ワン太郎
確かに!考えたこともなかったよ
  • 炭酸飲料やビール→アルミ缶
  • コーヒーや紅茶→スチール缶

というようなイメージですよね。この記事ではそんな両者の違いについて見ていきたいと思います。気になる方はぜひ!

アルミ缶の特徴について

アルミ缶は触ってみますと分かる通り『軽くて変形がしやすい』ですよね。

この変形しやすいという性質が重要になっています。ジュースやコーヒーなどを缶に入れる前後は必ず、殺菌をする義務があり、その中で代表的なものにレトルト殺菌というものがあります。



レトルト殺菌というのは加圧・加熱殺菌のことで、皆さんが一度はお世話になったであろうレトルト食品というのは、このレトルト殺菌が施されている食品のことを指しています。

レトルト殺菌を缶に施した後、温度が下がってきたり、中の空気を抜かれて封をされてしまうと、缶の中の空気が減ってしまいが外から圧力(外圧)を受けてしまい、アルミ缶が変形してしまいます。

そこで強度が高いスチール缶が登場するわけになります。

ただ、炭酸を含んだもの(ビールやコーラ)などは缶の中で気化して内側から外側へと圧力がかかるため、アルミ缶は変形することはありません。また、アルミ缶の下部が凹んでいるのもその内圧の変化に対応するためにあります。

ワン太郎
ワン太郎
それじゃあ、全ての缶をスチール缶にすればいいんじゃないの?
将軍
将軍
そういうわけにはいかないんだ

スチール缶はアルミ缶と違い、重いので輸送コストがかかってしまうので、なるべくは使いたくないというわけになります。

  • アルミ缶は軽くて変形しやすい
  • 冷えやすい性質
  • スチール缶と比べて軽いのでコストが低い

スチール缶の特徴について

次はスチール缶について見ていきましょう。スチール缶も触ってみる分かります通り、『重くて頑丈』な性質だと思います。

上でも記しました、圧力がかかってしまうと缶が変形してしまいます。そこで重くて頑丈である性質のスチール缶が登場するわけになります。



また、ミルクが混ざっている飲料(ミルクティーやコーヒーなど)は、腐りやすくボツリヌス菌という菌が発生してしまうのもスチール缶が使われる理由になっています。

〜ボツリヌス菌とは〜
  • 食品の中に含まれているボツリヌス菌は体内に入ることにより病気を発症し、ボツリヌス食中毒と、乳児に発生する乳児ボツリヌス症に分かれます。
  • ボツリヌス食中毒とは、吐き気やおう吐、また神経症状などが現れて、最悪の場合には死亡するという例もある恐ろしい症状です。数日経って発症するという場合もあります。
  • 乳児ボツリヌス症とは、腸細菌叢が形成されていない一歳未満の乳児に見られ、便秘や無呼吸、眼球運動の麻痺などの症状が現れます。多くははちみつを摂取することによって発症します。

このボツリヌス菌が缶の中で増殖するとガスが発生します。ガスが発生するとスチール缶は膨張して、缶がパンパンに膨れ上がります。この膨張のおかげで私たちは、その飲料を飲まずにすみます。

アルミ缶の場合は、下部が凹んでいたり、内部に窒素を入れているという理由から、ボツリヌス菌が繁殖していても気づきません。そういった理由でもスチール缶が使われています。

  • スチール缶は重くて頑丈な性質
  • 温まりやすい性質
  • ボツリヌス菌の繁殖に気づける
  • 重いので輸送コストがかかってしまう
ワン太郎
ワン太郎
でも、最近だとアルミ缶でもコーヒーとかあるよね。
将軍
将軍
次はそのアルミ缶について見ていくよ!

アルミ缶でもコーヒーが飲める

缶の殺菌や、中身の違いやコストによってアルミ缶とスチール缶を使い分けていましたが、技術の進歩によりコーヒーなどでも、アルミ缶が使われるようになりました。

国際的な食品加工の衛生基準である『HACCP(ハサップ)』という機関の認証を受けているような工場であればアルミ缶が使われても問題がないという判断になりました。

HACCPとは、1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の方式です。Hazard Analysis Critical Control Pointの頭文字からとったもので、「危害分析重要管理点」と訳されています。

HACCP認証協会より引用

まとめ

普段から何気なく飲んでいますが、こういうものにも様々な方の知恵が結集しているんですね。

アルミ缶とスチール缶の使い分けの違いについてまとめますとこのような感じになっています。

アルミ缶とスチール缶の使い分け
  • アルミ缶は、軽くて変形しやすくコストが低い
  • スチール缶は、重くて丈夫な作りでコストが高い
  • 両者の使い分けは、様々な殺菌方法や気圧の変化による缶の膨張のため
  • ボツリヌス菌の繁殖をぱっと見で判断するため
  • しかし、技術の進歩によりミルク入りのものでもアルミ缶が使われるようになった

これからどんどん技術が進歩していく中で、どのような缶が出てくるのか楽しみですね。