
日常生活の中で、たま〜に微生物のようなものが視界に現れることがあります。この微生物のようなものは青空や明るいところをみたときに現れることが多く、この症状のことを『飛蚊症(ひぶんしょう)』と言います。
この微生物のようなものが体にどんな影響を及ぼすのか気になるところです。目って本当に大事ですからね!
この記事では、そんな飛蚊症の体に及ぼす影響や、どんな危険があるのかを調べてまとめてみました。
飛蚊症って?

飛蚊症とは、眼球内の何らかの原因により視界内に前述の微生物のようなもの、糸くず、蚊のようなものが視界内に現れるというものです。これがそのまま名前の由来にも繋がっています。→蚊のようなものが眼前を飛んでいるように見える症状。
–飛蚊症 Wikipediaより引用
飛蚊症は、視線を動かしても付いてくるように感じられますが、実際には網膜上の同じ位置にずっと存在しています。また、飛蚊症は目の中の物体が原因になっているため、明るい場所や青空などをみたときに現れやすいです。
この飛蚊症は目にダメージを与えるような、視力の低下や痛みを引き起こすことなどがない(健康的な目でも起こる)のですが、網膜剥離の初期症状や糖尿病網膜症の症状として現れることもあるので、発症した場合は眼科の受診が必要になります。
飛蚊症はなぜ起こる?

飛蚊症は、透明なはずの硝子体になんらかの原因で濁りができ、その結果その濁りが影となって眼前に見えるという流れになっています。この濁りは網膜に近いほど、よりはっきり見え、濁りの大きさや量も人によって違っていきます。
硝子体の濁りには主に3つの原因があるとされています。
- 生まれつきのもの・生理的なもの
- 後部硝子体剥離(加齢などによってなるもの)
- 病的なもの(網膜剥離など)
生まれつきのものである場合は、特に目薬をうつ・薬を飲むなどのことはしなくても良いのですが、後部硝子体剥離や病的なものが原因で飛蚊症が引き起こされている場合は網膜剥離・失明などの恐れがあるので眼科の受診が必要になります。
しかし、この飛蚊症が『生理的な飛蚊症』なのか『病的な飛蚊症』なのかは自分では判断することができません。そのため、飛蚊症になってしまったら、すぐに眼科に行って専門の医師の診察を受けるようにしましょう。
飛蚊症から網膜剥離・失明といった重大なものに進行してしまう可能性がありますので早期発見・早期治療が重要になっていきます。
飛蚊症は治療できる?

飛蚊症は、硝子体を切除することによって治療するという方法がイギリスなどでありますが、残念ながら日本ではリスクが高いためほとんどが手術ができません。
ただ、医療技術はどんどん進歩しているので近い将来に手術ができるのではないかと思います。
飛蚊症を治すのは難しくても、網膜剥離であれば入院・手術、網膜剥離直前の網膜裂孔であれば、レーザー治療で治すことができるそうです。目に異常を感じたらまずは眼科に行って診断をしてもらいましょう。
飛蚊症まとめ
飛蚊症は生理的なものか、それ以外かで体に与える影響が違います。前者であれば特に治療する必要はないのですが、後者である場合は網膜剥離や失明といった重大な病気に進行してしまうという恐れがあります。
生理的なものか否かは自分では判断することができないので、飛蚊症を発症・もしくは目に異常を感じたらすぐに眼科に行って専門の医師の診察を受けるようにしましょう。早期発見・早期治療ほど良いです。
生きている間はずっとお世話になる目は、なくてはならないものです。一度診察を受けて大丈夫だったとしても、何か異常を感じたらすぐに診察を受けるようにしましょう。