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『流石』の意味や読み方、由来って?由来が同じ石というのは何?

将軍
将軍
こんにちは!将軍と言います!

日本語というものは不思議なもので、同じ音でも意味に違いがあったり、その漢字からは全く違う読み方であったりするものがありますよね。

漢字と読み方が違うもので、代表的なものに『流石』という言葉があります。

この言葉、意味を理解して日常的に使用をするという方が多いと思いますが、なぜ「流れる石」という漢字の作りになっているのか気になりますよね。

この記事では、『流石』の意味や読み方、由来について解説しています。

『流石』の意味・読み方

『流石』の読み方

『流石』の読み方は『さすが』です。「りゅうせき」や「ながれいし」とは読まないので注意です。

『流石』などのその漢字から本来の意味に関係なく、音や訓を借りてあてはめた漢字のことを『当て字』と言います。

当て字には様々な言葉があり「欠伸(あくび)」や「紅葉(もみじ)」などもそれに当てはまります。

『流石』の意味

続いて『流石』の意味について見ていきます。『流石』の意味については主に2種類の意味があります。

  1. 期待通り・予想通りの結果に改めて感心・納得をすること
  2. そのことは認めているけど、肯定したくない、それと相反する感情を抱くこと

1つ目の意味の『期待通り・予想通りの結果に改めて感心・納得をすること』については、相手を褒める際によく使われますね。

  • 流石は学年1位!この問題も朝飯前だね!
  • プロの料理人が作る料理は流石の味だね!

上の例文のように、相手方に賞賛をする気持ちがある際に使われます。



2つ目の『そのことは認めているけど、肯定したくない、それと相反する感情を抱くこと』については、相手方を褒めてはいるのですが、否定的な表現として使用されます。

  • 流石の名探偵でもこの難事件の解決は無理そうだな…
  • 先生でも流石にこの問題は解けないんじゃないかな

基本的には「褒める」という意味ですが、使用されている文によっては、皮肉や否定をしたものになるので注意です。文脈から判断をして、しっかりと理解していきたいですね。

『流石』の由来

では、次は『流石』の由来について見ていきましょう。どうして「流れる石」という作りになっているのかとても気になりますよね。



『流石』の由来に関しては、中国の故事が元になっています。簡単にまとめてみますとこのようになっています。

中国(楚)に孫楚(そんそ)という政治家の男がいました。

孫楚は、世俗から離れて山で自由な生活をしたいと考えるようになり、孫楚の友人である王済(おうさい)に自分の考えをうちあけました。

石で口をすすいで、川の流れを枕にするような、俗世間から離れて生活をする』という意味の「石に漱(すす)ぎ、流れに枕す(漱石沈流)」といった話しました。しかし、それを聞いた王済は笑ってしまいました。

なぜ笑ったかと言いますと、元々中国には『沈石漱流(ちんせきそうりゅう)』という言葉があり、『石を枕にして、川の流れで口をすすぐような、俗世間から離れた生活をすること』という意味の言葉があったからです。

つまり、大事な話をしているときに『沈石漱流』を逆の『漱石沈流』にしてしまったんです。

そのことを指摘されて笑っている王済、それに対して孫楚は「しまった!!」と思ったものプライドが邪魔をしてその間違いを認めずにこう言い返しました。

間違ってなんかいないよ!石に漱ぎとは、石で歯をみがくこと。流れに枕すとは、川で耳を洗うことじゃないか。』と。

それを聞いて、王済は呆れつつも、そのうまい返しに感心をします。

この感心をするということから、『漱石枕流』から2つの文字をとった『流石』を『そのことは認めているけど、肯定したくない、それと相反する感情を抱くこと』という意味で使うようになりました。

目上の人に失礼にあたる?

『流石』という言葉は、目上の人に対しては失礼にあたるとされています。

前述の通り『流石』という言葉には否定をするという意味も含まれていますが、その人のことを確認して改めて納得・関心するというポジティブな意味もありますが、事実を確認して『流石』と発言をするので、あなたが目上の方の評価をしたような感じになってしまいます。

目上の人が聞いたら、面白くないかもしれません。

なるべく目上の人、上司などには使わないようにしましょう。

文豪のペンネームにもなっている

『漱石枕流』という言葉ってなんだか見かけたことがあると思いませんか。

実は「こころ」「それから」などで有名な『夏目漱石』というペンネームは、先ほどの話から名前をいただいたものなんです。

本名は『夏目金之助(きんのすけ)』ですが、『漱石枕流』から2文字をとって『夏目漱石』というペンネームにしたそうです。

由来が同じ石というのは?

テレビ朝日の「グッドモーニング」という番組の「ことば検定」では林修先生が問題を出題しているのですが、その問題というのがこちらです。

問題「流石と由来が同じ石は?」
  1. 石灰
  2. 小石川
  3. 夏目漱石

ここまでお読みになった皆さんなら分かると思いますが、答えは3番の『夏目漱石』です。友達や家族にクイズとして出題してみてくださいね。

まとめ

『流石』の意味や読み方、由来について見ていきました。

まさか『流石』の由来が言い間違えからの屁理屈だったとは驚きですよね。褒める際にも使われますが、否定という意味でも使われます。

意味いや使い方に注意をして、『流石!』と言われる人になりたいですね。

〜『流石』まとめ〜
  • 意味①期待通り・予想通りの結果に改めて感心・納得をすること
  • 意味②そのことは認めているけど、肯定したくない、それと相反する感情を抱くこと
  • 『流石』は目上の人には失礼にあたる!
  • 由来は中国のことわざ
  • 夏目漱石のペンネームの由来にもなっている!