
ニュースなどで『訃報』という言葉を目にすることがあると思いますが、この言葉をなんと読むかご存知でしょうか。
私自身も訃報の読み方を『とほう』と読んでいましたが、実はこれは間違いで、この読み方で間違えて覚えている方が多い印象です。ニュースを扱うアナウンサーの方も『ふほう』とは別に『けいほう』と読み、間違いを指摘されるまでミスに気づかなかったというシーンもあります。
この記事ではそんな『訃報』の意味や読み方について詳しく見ていきます。
訃報の読み方

訃報は『ふほう』と読みます。『とほう』や『けいほう』とは読まないので注意です。
大学生以下ですと馴染みのない言葉ですが、社会人になると使う、耳にする機会が増えていくと思います。その時に『あれ?なんて読むんだっけ?』とならないようにしっかり覚えておきましょう。
なぜ、『とほう』や『けいほう』のように間違った読み方をしてしまうかというと、訃報の『訃』の字に問題があります。『訃』には『ト』がついているのでそのまま『とほう』と読んでしまいたくなってしまいますよね。私自身このつくりで同じように『とほう』と読んでいました。
もう1つの間違いの『けいほう』も『訃』と『計』が似ている点が間違って読んでしまう理由だと思います。よく見れば違うと判断ができるのですが、ぱっと見ですと間違ってしまいそうですよね。
- 『ト』がついているがそのまま『とほう』とは読まない!
- 『訃』と『計』が似ているが『けいほう』とは読まない!
訃報の意味や使い方

訃報には『死去(死亡)のお知らせ』という意味があります。新聞やテレビなどで、見出しなどで『訃報 ○○さん死去』で著名人などが亡くなられた際によく目にすると思います。
- 訃報 ○○さん死去
- 突然の訃報に彼は動揺を隠せなかった
- 電話で訃報を伝えた
アナウンサーにも間違いがある

冒頭でも記しました、アナウンサーの方も『とほう』と読んでしまった方がいました。テレビ朝日の女性アナウンサーの竹内由恵さんです。
現在、彼女は『スーパーJチャンネル』のメインキャスターを務めているが、起用された当初は不安視する声が大半だった。同局の局員が話す。
「入社2年目に定時ニュースに出演した際、『訃報』を“とほう”と誤読してしまったんです。しかも、よりにもよって日本水泳連盟の名誉会長が逝去したニュース。テレ朝は連盟と蜜月関係にあるので、上層部は大激怒。報道キャスター失格の烙印(らくいん)を押されてしまったのです。
しかし、この一連の出来事が結果オーライになり、スポーツとバラエティ担当の女子アナウンサーとしてブレイクすることになったそうです。
朗報とは違う

訃報の読み間違いだけでなく、『訃報』と『朗報』を間違えて覚えている方も多いようです。少し似ていますが、意味は全く違うので使用する際は注意です。
- 訃報→死去(死亡)のお知らせ
- 朗報→明るい・嬉しい内容のお知らせ
他にも吉報・凶報・悲報など似たようなつくりの言葉があるので、これらの使い方についてもう一度確認してみると良いかもしれません。
- 吉報→おめでたいお知らせ(結婚や出産など)
- 凶報→悪いお知らせ
- 悲報→悲しいお知らせ
まとめ
訃報について様々なことを見ていきました。『とほう』や『けいほう』と間違えて読んでしまわないようにしっかりと頭に入れておきたいですね。
今まで『とほう』や『けいほう』として読んでいた方は、すぐに切り替えるのは難しいと思いますので、まずは訃報を『とほう』や『けいほう』をは読まないということを心の中に留めておきましょう。
その後で、意味をしっかりと理解しながら覚えていきましょう。
- 訃報は『ふほう』と読む!
- 『ト』がついているがそのまま『とほう』とは読まない!
- 『訃』と『計』が似ているが『けいほう』とは読まない!