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『取り付く島もない』の意味や語源って?『取り付く暇もない』との違いは?

将軍
将軍
こんにちは!将軍と言います!

日常生活の会話の中で『取り付く島もない(状態)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。聞いたことがない人からしたら、一体どんな意味があるのか分かりませんよね。

また、同じような言葉・似たような表現で『取り付く暇もない』という言葉もありますが、両者にどんな違いがあるのかも気になるところです。

この記事では、『取り付く島もない』と『取り付く暇もない』の違いや、意味、語源について解説しています。

『取り付く島もない』の意味・読み方

『取り付く島もない』の読み方

『取り付く島もない』の読み方は『とりつくしまもない』です。

『取り付く島もない』の意味

続いて『取り付く島もない』の意味について見ていきます。『取り付く島もない』の意味については主に2種類の意味があります。

  1. 頼ろうとしてもあしらわれて頼るに頼れない状態のこと
  2. 頼りにする手がかりがないこと

主に相手が不機嫌であったりして冷たい扱いを受けた状態、頼れるものがなくどうしようも無い状態を指します。

  • 彼は取り付く島もなく冷たい口調で対応した
  • 父親に相談をしに行ったが取り付く島もない状態だった

意味はわかりましたが、なぜこのような意味なのか気になりますよね。続いて『取り付く島もない』の語源について見ていきます。

『取り付く島もない』の語源

では、次は『取り付く島もない』の語源について見ていきましょう。どうして『取り付く島もない』がこのような意味になっているのか気になりますよね。

語源とされているのは「航海に出たのは良いが、立ち寄ることのできるような・停戦できるような島が近くになくて、休憩することができない」という状況にあります。

この語源を見るとちょっと怖いですよね。

船の中の詳細は分かりませんが、島に立ち寄りたいというからには食料や燃焼などが尽きていて、非常にまずい状態だと思われます。そんな中で近くに島がないというのは絶望的な状況です。

現在は、「頼ろうとしてもあしらわれて頼るに頼れない状態のこと」という意味ですが、語源を見ると困るというよりは絶望している状態ですよね。

『取り付く暇もない』は間違い

『取り付く島もない』と同じような表現で、『取り付く暇もない』というものがあります。

しかしこちらの『取り付く暇もない』という表現は間違いなので注意です。読み方が「し」か「ひ」かの違いなため間違って覚えてしまう方が多いようです。

「平成15年度「国語に関する世論調査」の結果について」という文化庁が実施をしている調査結果によりますと約半数の方が『取り付く暇もない』という誤用表現で覚えていました。

(1) つっけんどんで相手を顧みる態度が見られないことを

〔全体〕 (※下線を付したものが本来の意味。以下同じ。)
取り付く島しまがない ・・・・・・ 44.4%
取り付く暇ひまがない ・・・・・・ 42.0%
両方 ・・・・・・ 1.7%
両方とも使わない ・・・・・・ 6.9%
分からない ・・・・・・ 5.0%

平成15年度「国語に関する世論調査」の結果についてより引用

まとめ

『取り付く島もない』の意味や読み方、語源について見ていきました。

間違ってしまいそうな表現で『取り付く暇もない』というものがありますが、そちらは誤用表現なので注意です。私も最初はこちらの表現で覚えていました。

公の場などでは間違わないようにしっかりとした使いかたをしていきたいですね。

〜『取り付く島もない』まとめ〜
  • 意味①頼ろうとしてもあしらわれて頼るに頼れない状態のこと
  • 意味②頼りにする手がかりがないこと
  • 語源は「航海に出たのは良いが、立ち寄ることのできるような・停戦できるような島が近くになくて、休憩することができない」という状況から
  • 取り付く暇もないは誤用表現